一期一会のコミュニケーションをとるのも悪くない

わたしは田舎に住んでいるのですが、この前関東の音楽ライブに行くために新幹線に乗りました。長旅になるため、きっと退屈だろうなぁと思っていましたが、そこで予想外の出来事が起こったのです。
きっかけは、わたしがお弁当を忘れて、車内販売を頼もうとしたときのことでした。わたしは窓側の席に座っていたのですが、通路側に男の人が座っていたので、車内販売を注文するにはその人をまたがないといけません。なので、「車内販売が来たら、ちょっと邪魔になるかもしれませんが大丈夫ですか?」と確認をしました。すると、その人はとても気のいい人で、「勿論いいですよ」と言ってくれました。
そして、その人が席を立った後、車内販売の人が来たのですが、あいにくわたしの苦手なものが入っているお弁当ばかりで、注文はあきらめました。その後男の人が帰ってくると、その人はおや?といった顔で「さっき車内販売の人とすれ違いましたが、お弁当、買わなかったんですか?」と気にかけてくれたのです。そこでわたしは事情を説明し、しばらくしたら違うお弁当を持ってくる販売員さんが来るということまで話したのですが、そんなたわいもない会話を交わしているうちに、偶然出会っただけのその人と仲良くなることができたのです。
そして新幹線が目的地につくまでのしばらくの間、その男の人の家族の話や、わたしが行くライブの話など、いろいろな話で盛り上がり、長旅のはずの新幹線での時間はあっという間に過ぎて行きました。降りるのが名残惜しかったくらいです。わたしはこの体験で、一期一会という言葉の意味を実感しました。
最近は公共の乗り物に乗ってもみんなスマホをしていますし、知らない人と話すというのはなかなか簡単にできることではありませんが、田舎の電車なんかでは年配の方と話がはずむ、なんてこともよくあります。たまにはスマホをいじるのをやめて、一期一会のコミュニケーションをとるのも悪くないと思いました。